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【開催報告】埼玉大学レジリエント社会研究センター・ダイバーシティ推進センター 共同開催 緊急オンラインセミナー「被災地の避難所の現状はいま ジェンダー視点からの報告」

埼玉大学レジリエント社会研究センター・ダイバーシティ推進センター 共同開催

緊急オンラインセミナー「被災地の避難所の現状はいま ジェンダー視点からの報告」

 

開催日時:2024年1月30日(火)16時半~18時

開催方法:オンライン開催(Zoom)

参加者:208名

 

講師:小山内世喜子さん

 一般社団法人「男女共同参画地域みらいねっと」代表理事

 男女共同参画地域みらいねっと https://aomori-mirainet.com/

 

 2024年1月1日に起きた能登半島での震度7の地震を受け、緊急オンラインセミナーとして、1月14日から17日まで能登半島・穴水町の避難所に行かれ、避難所の開設・運営支援に携わってこられた男女共同参画地域みらいねっと代表理事の小山内世喜子さんにお話を聞く、「被災地の避難所の現状はいま ジェンダー視点からの報告」を開催しました。

 セミナーでは、小山内さんから、避難所開設・運営支援に携わる中で見えた現状や女性たちの直面している課題等についてお話がありました。中でも、避難所では、プライバシーの確保やその必要性についての理解が必ずしも共有されておらず、更衣スペース等が設置されていない等の課題があること、また、被災後、家族等のケア役割が過重化し、主にその担い手となっていた女性たちに疲労の蓄積が見られるという報告がありました。また、講師からは、最後に、日頃からジェンダー多様性の視点からの避難所運営の知識を、自治体職員をはじめ、多くの人が身に着けておくことが重要だというお話がありました。

 参加者からは、「被災地の課題についてうかがうことができ、たいへんありがたいセミナーでした。普段からの訓練、ネットワークの重要性を教えていただいたので、今後、自分たちの地域でもどのように取り組めるか、話題としていきたい」、「マスメディアの情報だけではわからない被災者の人の現状がよくわかりました。普段からのジェンダー主流化が必要であるというご指摘に他人事ではないと実感しました」、「現地に入られたからこそ見えたこと、気づかれたこと、感じられたことについて具体的にお話しいただけて、貴重な時間でした。自身も被災者となった場合に、どう動き、何ができるのかを、個人としてだけではなく、組織として日ごろから考えておくことの必要性に気づかせていただけました」といった声が寄せられました。

 

¶関連情報

内閣府男女共同参画局「令和6年(2024年)能登半島地震対応」

https://www.gender.go.jp/policy/saigai/notohanto_jishin.html