センター長挨拶

レジリエント社会研究センター長
教授 睦好宏史

埼玉大学レジリエント社会研究センター長を今年度から務めています睦好です。
私の専門はコンクリート工学,橋梁工学,耐震工学などです。 レジリエンス(Resilience)とは、一般的には「回復する力,立ち直る力」あるいは「しなやかで強いこと,強靱」と訳されています。レジリエント社会とは,大きな自然災害等が起こったとしても,被害を最小限に抑え,すぐに復旧して,人々がこれまでと同じ生活が出来るようにする社会です。
我が国はこれまで,地震,津波,台風,集中豪雨,大雪等の自然災害により,甚大な人的,物的被害を被ってきました。2011年に起きた東日本大震災で津波による甚大な被害は記憶に新しく,5年経った現在も復旧・復興活動が行われています。災害に強く,いち早く復旧できる社会を構築するためには,強靱な社会基盤施設の設置(ハード)と防災活動などによる対応(ソフト)が必要です。このためには,従来の工学分野だけではなく,人文社会系分野の協力が欠かせません。一方,我が国の社会基盤施設は急速に老朽化しており,経年劣化により,2012年に起きた笹子トンネル天井板落下事故では,多くの方が犠牲になりました。レジリエント社会を構築するためには,既存の社会基盤施設を点検し,維持管理を行うことが極めて重要になってきました。
埼玉大学レジリエント社会研究センターは,今後我が国に必要となるレジリエント社会を構築するために,2014年に設置された研究センターで,以下の3つの分野において,研究・開発を行っています。

  • インフラ強靱化部門
  • 防災・環境部門
  • 文理融合(ソフト的対応)部門

今後,我が国で起こると想定される,突発的自然災害や気候変動などの地球規模の自 然現象,エネルギーや食料の枯渇,さらには社会インフラの老朽化などに対して,安全で安心なレジリエント社会の構築に貢献していく所存です。